わたしの新しいスタート

大学生活も半ば、新しい部屋を探すことにした。大学入学とともに地方から上京し、慌てて母と不動産屋さんを連れ回し契約した物件だったが、入学シーズンも終盤だったため満足に物件が残っておらず、納得できていなかったこともあって、2年を経て、もう少し家賃が安い部屋を探すことにした。

クリスマスに親友と不動産屋さんをまわり、ああでもないこうでもないと言いながら回った。クリスマスなのにあんたと過ごすなんて!と言いながら。

そこで見つけたある部屋は、ちょうどキッチンをリフォームしたばかりで、広いとは言えないけれどこじんまりとしたあたたかみのある部屋だった。川のそばで、春には桜並木にもなるらしい。

ちょっと駅から歩くけど、ぽよぽよしてきたわたしにはいい運動になるかもしれない。この時ばかりは、車がないためどんなところでも小さな時から歩かされてきた幼少期に感謝した。

すぐに入居を決めて、ドタバタと荷物を片付ける。全然まとまらなくて、引っ越し屋さんにも母にも心配されたり怒られたりする始末。

引っ越し屋さんから、荷造り大丈夫ですかー?とかかってきた電話に、うーん多分大丈夫ですなんて曖昧な返事をしたら、心配した引っ越し屋さんが母にまで娘さん大丈夫ですかねなんて電話をかけていたらしい。

なんて心配性の引っ越し屋さんなんだとびっくりした。そこまでしなくてもなんて、ちょっとスネたものだが、なんだかんだ終えてみればいい思い出になっている。

窓から見える公園の大きな桜の木も、そよそよと吹き込んでくる春の空気も、この部屋にしてよかったななんて思える。

びっくりするくらい静かな部屋だから、ついついお昼寝がすすんで4時間なんてことも。この部屋に引っ越してきてから、本当に驚くほど眠るようになった。

この部屋でのこれからを大切にしたいな。